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【アフターコロナはどうなる?】次なる時代の生存モデルを多様な微生物の共生とDNA交換からヒントを得る

2020/03/23

MACROBIOTIC SIDE

2020/03/232020:03:23:13:24:39

【アフターコロナはどうなる?】次なる時代の生存モデルを多様な微生物の共生とDNA交換からヒントを得る

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企業経営の現場ではDNAという言葉がよく使われます。

それはなぜでしょうか?

それはDNA無しに人間を含む生物は存在することができず、姿形・思考・行動に及ぶまで大きな影響を与えている存在だからだと思います。

人の集合体である企業や組織の運営においてDNAの概念・パターン・機能に親和を感じ、何かしら応用していきたいという気持ちはごく自然なことなのかもしれません。

経済雑誌「Forbes JAPAN 2020.4」の中にトーマス・M・シーベル氏のインタビューが掲載されています。C3.aiの創業者でCEOです。

本稿を読むまで知らなかったのですが、氏の著書「Digital Transformation : Survive and Thrive in an Era of Mass Exinction(デジタル変革−大量絶滅時代を生き抜き、繁栄する)」(未邦訳)は海外で大ベストセラーになっているようです。

Amazonで調べたら本当にその通りで、レビューは115件、最高5つ星評価が80%以上ついていました。

加速する厳しい経営現場で躍進しているプロ経営者の洞察と展望に高い評価が集まっているのでしょうか。読んでいないから分かりませんが、参考までにAmazonリンクで紹介します。

経営難と言えば、この20年くらいでフォーチューン500社の50%以上が経営破綻や合併、再建で姿を消しているそうです。日本でもよく知られている企業と言えば、コダック(2012年)、トイザらス(2018年)が倒産しています。

このような企業大絶滅時代を見て、シーベル氏は遺伝学・生物学のコアトピックであるDNAと関連付ける考えているようです。
 

中でも進化発生生物学(evo-devo)の概念と理論に着想を得ており、自然淘汰と断続平衡(進化は、平衡・安定した期間と一気に大変化が生じる期間で成り立つという考え)が経営現場でも相似的に発生するとのこと。

大量絶滅後の生物界では、種分化が再び発生し、新たなDNAパターンを持つ新種の生物が発生する。このプロセスが新ベンチャー等に当てはまるとし、米電気自動車メーカーのテスラ、民泊仲介サイト大手のエアビーアンドビー等を氏は挙げています。

こう見てくると、難しいように感じますが、シンプルに捉えれば「適者生存」のことではないでしょうか。

変化にいかに対応できたか、ということですよね。

「変化」という現象はサピエンス全史で一躍日本でも有名になったイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏も【唯一普遍の現象】と指摘している通り、世界(宇宙と言っても良いと私は思います)が持つ基本性質と間違いなく言えます。

これらは今に始まった新規性の高い視点というよりは、識者達が幾度となく繰り返してきた物の見方であると思います。

ただ、大切なことはその時代にマッチした「適者生存」の視点を新鮮な感覚として持っていることだと思います。

evo-devoは長い生物学の歴史の中では、近年盛んに研究がされるようになってきている分野のため、新しい知見で新しい適者生存モデルを時代に即して探究している点でシーベル氏の視点から学ぶことが多いと思います。

さて、毎日のように状況が変化し、世界中でネガティブな影響が拡がっているコロナウイルス。

日本は比較的ポジティブな空気感を保てていると思いますが(これが良いか悪いかは判断が困難)、世界はコロナインパクトで現在大混乱。

今朝の報道ではニューヨークがついにロックダウンしました。

人間社会に存在するありとあらゆることが大きく変化して行っています。

大変化を乗り越えた時代を想像し、適者生存のためどうすれば良いか。

もう少し突っ込んだ問いを発したいと思います。

◎アフターコロナの新しい時代に対応していくためにいかなるDNAを発現させていくか?

さらに突っ込んで

◎いかなるDNAを発現させ、タンパク質を合成し、細胞をつくり、時代に適応していくか?

現実には、このようなニッチの定量的なDNA発現を分析測定し実践に活かすというのはまだちょっと近未来的なお話しになるので、着想を持っていることが大切で、生活と仕事での打ち手や行動のブラッシュアップにはなると思います。

この思考を鮮明にするため微生物学にヒントを得たいと思います。

微生物同士はDNAを交換する。環境中からDNAを取り込みバージョンアップする。

微生物は環境中に存在しているDNAを自らの体内に取り入れて合成し、新たに発現させる機能を有することが知られています。

微生物の細胞同士が接触することでDNAの一部をやり取りする接合という現象もあり、抗菌耐性が無かった菌が、新たにDNAを取り込むことで、抗菌耐性を有し、環境適合していきます。

凄いメカニズムですよね。ビビります。

遺伝子水平伝達(Horizontal gene transfer(HGT))と言われる現象です。

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次に焦点を土壌内の微生物に当てたいと思います。

土壌微生物の多様性は地球上で最も豊かな領域の一つとされ、近年多様性の菌叢解析が世界中で盛んにされています。

土壌内の微生物共生からアフターコロナ時代を生き抜くための着想を得たいと思います。

先に挙げた遺伝子水平伝達。

この現象は生命を育む農業現場でも大切で、土づくりと優れた作物栽培の実現にもつながると私は考えています。

土壌中の微生物が代謝機能を活用し複雑な化合物である多様な代謝産物を産み出すことが、土の肥沃化の要因の一つと考えられますが、その背後には遺伝子水平伝達により菌が多様なDNAを取り入れ、機能を次から次へとバージョンアップしていく現象が大きく関与しているはずです。

また、植物の根圏(根の周辺)の微生物は、植物の根が張っていない土壌に比べて著しく多様性が高いことはこれまでの様々な過去の実験で明らかになっています。

根圏の多様性を実現しているのは宿主である植物から分泌される代謝物質が一躍担っており、それを集合の合図として微生物が根に寄ってきます。ここでも恐らく遺伝子水平伝達が発生しており、根の周辺には多様性の高まりに一躍担っていると予想されます。

そうすることで、生命は相互に助け合いながら、成長し、寿命をなるべく完全な形でまっとうできるように行動していくのだと思います。
 

ミクロな世界では息をのむほど美しも複雑な反応が生じており、人類は未だその一面しかわかっていません。依然ブラックボックスに包まれている領域ばかりです。

しかも、このような複雑性は対象領域(根圏や農耕土壌など)のDNAの多様性をコンピュータ解析によって行うことで様相が少し把握できる程度であり、時間と空間軸の僅かな断片を切り取っただけの解析と言ってしまえばそれまでです。

しかし、人智が及ばないほど複雑な反応とは言え、人間もやっぱり優れたところはあって、現場感覚を信じて反応を類推し、得たい成果に向かって利活用していくことだって出来るはずです。

ここが非常に面白いところだと思います。

さて、色々と書いて来ましたが、アフターコロナ時代にどういうDNAを発現させていくか?の問いに対して、先端を行く敏腕実業家の視点や微生物の多様性からヒントを得まして、自分なりの考えをまとめていきたいと思います。

1.テクノロジーの利活用は、いわばDNAの伝達速度を向上させるようなイメージ。社会に生きる万人にとってスキル習得は必須な時代に入っている。

2.そのスキルを利活用し、波長共鳴する相手と強みをコラボレーションさせ、多様性を高める工夫をする。

3.多様性の豊かさによってもたらされるチャンスと新規価値を拡大し、最も自分の波長の合う好きな分野にエネルギーを投入し、目標を実現して行く。

4.宿主である植物が多様な微生物と共存して優勢成長して行くように、コラボする人たち同志で描くビジョンや目標がさらに自らを新しいステージへと押し上げてくれる。

5.1〜4のサイクルを繰り返す。この過程で学び、得ていくものをテクノロジーの力を使って情報発信あるいは具現化し、必要なタイミングで、必要な数だけ根圏に集合する微生物のように、波長共鳴する仲間と出会う機会を増やし成長していく。

私なりの結論

アフターコロナ時代は、コラボレーションにより多様性をさらに高め、新しい価値を具現化させていくこと。そのために必要なDNAは自分の中にもあるし、相手の中にもある。

時代に即した行動モデル立案のため、「DNAを交換している」というくらいミクロな視点からイメージし考えることが肝要。なぜなら、この視点は相手の生命に敬意を持つ感性を養うことができるため。

あなたとわたしでの相互DNA交換のイメージで自らバージョンアップしていく。そして豊かな現実を創造していく。自身から交換によって得られた有益な情報と知識を発信することと、相手から受け取ることのバランスが肝要。

こんな感じでしょうか。

脳の神経のひだを常に細かく出来るように努め、必要なエネルギーを受信して世界によりよく反応したいですね。

いつの時代も変化し続けることが肝要。その方法をとイメージを時代にあったモデルを採用し、精度を上げていくこと。

この点が大切な気がします。

これから迎えるアフターコロナ時代。

ミクロな領域からのイマジネーションの質を高め、友人や仲間、波長の合う人達のお付き合いやご縁を大切にし、行動していきたいですね。

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ここのえ店主 水谷 翔

ここのえ店主水谷 翔

長野県北部戸隠で花豆栽培を中心とした農業を営みながら、農業体験ができる農家民泊、自家菜園や近隣の地区で採れた地のもの、旬のものを使った農カフェを運営しております。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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