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【修士号(医工学)取得】2年間で学び得たこと【生命現象の解析は生き方もブラッシュアップします】

2020/03/27

MACROBIOTIC SIDE

2020/03/272020:03:27:07:30:00

【修士号(医工学)取得】2年間で学び得たこと【生命現象の解析は生き方もブラッシュアップします】

3月22日、信州大学大学院 生命医工学専攻の学位記授与式がありました。

指導教官の工学博士の片岡正和先生との記念撮影。

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微生物工学のスーパープロフェッショナルで、豊富な専門知識と論文読解、研究のご指導を頂きました。

先生のお陰で国内外の知的ネットワークの方々と交流させて頂く機会にも恵まれ、第一線の研究者の視点・価値観・研究姿勢に触れることが出来た経験もプライスレスでした。

百聞は一見に如かず。

自分の頭で思考し行動することと並行し、はるか先をゆく巨人・鉄人等の姿を見て、感じることが実は最も大事かもしれません。

お金では買えない価値も沢山得ることができました。

学位は医工学修士(master of biomedical engineering)。生命現象を情報科学を活用し、分子レベルから理解していく。

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私の在籍した生命工学分野は、生命活動を分子、細胞、生物個体、および集団レベルで理解し、その知見を応用する研究を行っています。

具体的には、生物(微生物および動植物)の多様な機能について、分子生物学、生化学、構造生物学、遺伝子工学、生物工学、生殖工学等などから突きつめていきます。

研究により得られた知見は、人の暮らしと社会の豊かさの向上のため、食料生産、先進医療、医薬品開発、環境保全、エネルギー生産等に応用されています。

私のテーマは「土壌微生物の菌叢の違いと植物成長の関係」です。

圃場でメインに栽培している高原花豆。マメ科の花豆には生育に必須な窒素固定菌をはじめ、実に多様性に富んだ菌が根の周辺(根圏)に共生しています。

それらの膨大な数・種類の菌はいかにして、根圏に集合し、環境応答的にDNAを発現させ、宿主である植物と共生関係に入り、優勢生育を導いていくのか。また、その時の土壌のコンディションはどういう条件である必要があるのか。

対象のDNAを網羅的に解析する次世代シーケンサー等を活用した先端生命科学の技術をもってしても、自然環境を全て理解できるかと言われれば、そんなことはありません。

むしろ、よくわからなくなってしまうケースだってあります。

しかし、大切なのは、たった一回の実験でも、そこからの関連知見を類推し学び、現場活用することができますし、現場からの着想で新しい研究視点を得ることにもつながったりします。

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植物の優勢生育にどの程度の差が出るかという視点で、ゲノム解析対象生物のシロイヌナズナや花豆と同じマメ科のミヤコグサ等はデータが集積しており、関連論文を読むことで、生命現象のミクロ領域からの理解深化に努め、現場感覚も高まっていったと感じています。

現場と学術の行ったり来たりは非常に大変でしたが、先生や他大学の教授、ラボメンバーのサポートもあり何とかやってこれました。

そして、両方を同時並行することで見えてくる視点もあり、私はとてもラッキーな期間を過ごさせて頂きました。

最初は「そんなニッチな世界をつき進んでどうするの?」といったご意見を言われることもありましたが、信じる者は救われる精神で行動しました。

しばらくすると「土壌の微生物レベルから植物との共生を考えているのは面白いですね」「こんなミクロで多様な現象があるんですね。びっくりです」と興味を持って下さる方も増え、国際水準のレストランのご担当者の方からも好感触のご意見を頂戴することもありました。

それに個人的には大変革がスタンダードになっている現代で、現実の変化に対応する価値観と行動をブラッシュアップする機会とも捉えていました。

DNAのような生物普遍の共通ミクロ物質レベルの視点から「どう生きるか?行動するか?」の問題提起を積み上げる期間ともなりました。

もし、現場に加えて学術面からもアプローチしてみたいという方がいらっしゃれば、私個人的には学び舎を得ることができそうな状況なら、迷わず飛び込んでみても良いと思います。

大切なことは問題意識と何をやりたいかという熱意。

これさえ見失わなければ何とかなると思います。

時間にどうしても追われるライフスタイルになるので、強制的にタイムマネジメント力を高めずにはやれませんし、様々な人間関係が同時進行するのでコミュニケーションスキルもアップします。

楽しいと思います。

▶︎信州大学大学院 生命医工学専攻はこんなことをやっています

お祝いのお花は化学農薬なしのバラ

修了式の日に頂いた綺麗なお祝いのバラは、先生の大学時代の研究仲間でいらっしゃり、無化学農薬の高品質な栽培を実現されている伊丹雅昭さんが経営なさっているにこにこバラ園様の直送モノです。

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片岡先生のご紹介で伊丹代表とはSNSでよく交流をさせて頂いています。

酵素産業の世界リーディングカンパニーで微生物培養の研究をなさっていたご経験から農法は非常に緻密。

無農薬栽培が難しいハウスでのバラ栽培を見事に実現なさっています。

最近では食べるバラ(エディブルローズシリーズ)やバラのコンフィチュール等、時流に乗った品目と商品を開発・販売されていて、福島県の特産加工品として注目が集まっています。

伊丹代表とやり取りをさせて頂いていると、やはり研究フィールドの知識・視点が現場とコラボすることで高品質栽培を実現でき、病害虫や環境変化による不作に対して様々な打ち手の立案にもつながりやすいと感じます。

研究能力の高さは、現象背後の論理的解釈と感性向上にも貢献するのですね。

▶︎バラの花束をバラ園から にこにこバラ園 WEBサイト

今後について

非常に慌ただしい2年間でしたが、先日で一区切り。

支え、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。最高の時間でした。

4月から博士課程に進学します。壁が一気に高くなります。

当面は現場と仕事に時間配分とエネルギーを注力し、体制を整えます。

成長と進化には妥協したくないですね。まだ始まったばかりな感覚です。

もっと貪欲につきつめて人生を楽しくしていきます。

皆さん、引き続きよろしくお願いいたします。

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ここのえ店主 水谷 翔

ここのえ店主水谷 翔

長野県北部戸隠で花豆栽培を中心とした農業を営みながら、農業体験ができる農家民泊、自家菜園や近隣の地区で採れた地のもの、旬のものを使った農カフェを運営しております。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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