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地に響くEARTH RESONANCE

【移住理由その④】過疎地に可能性を見出した心境の原点【人間学】

2020/01/20

MACROBIOTIC SIDE

2020/01/202020:01:20:20:18:31

【移住理由その④】過疎地に可能性を見出した心境の原点【人間学】

Kokonoeの水谷翔です。

今朝は温かかったですね。

陽の光が雪に反射して綺麗でした。

空気も美味しいです!

移住理由をシリーズ記事で書いています。

あまりにもご質問頂くので、シツコイまでに頑張ってアウトプットしています。

自分の振り返りにもなるので良い機会と思っています。

►【移住理由その①】成長アップデートを求めた場所:長野戸隠

►【移住理由その②】高度デジタル時代だからこそアナログ情報のインプットを大切にする

►【移住理由その③】哲学する決断は人生を豊かにします【体験談】

過去の体験と現在の自分のつながりを意識し、第4段の記事となります。

一期一会の連続で今の自分があることを実感。縁の不思議。これまでもこれからも。


過疎地に可能性を見出した心境の原点【人間学】


人間学に初めて触れたのは19歳の時でした。

現場と実践重視の経営コンサルタントだった社会人師匠に種まきをしていただきました。

世間知らずでトンチンカンなことと沢山の生意気を言っていた自分に真剣に数多くの学びを伝えて下さいました。

「命を削る勢い」と言うと大袈裟かもしれませんが、本気で私の将来のことを考え、言い辛いことや厳しいことを言ってくださいました。

どうしてあれほどのパワーが凝集していたのか謎ですが、一期一会による縁とはそういうものなのかもしれません。

あれから10年経過しましたが、今は本当に感謝しかありません。

人間成長の原点とも言えるきっかけを下さったからです。

「若い頃に叱ってくれる人がいるのは本当に幸せだよ」と沢山の社会人・経営者の方々に当時言われましたが、ホント、その通りだったと今感じています。

「35歳をこえると本気で注意したり、叱ってくれる人は一気に減るね」と実体験を語ってくださった方もいます。

苦労して何かを達成していく方々は縁の不思議を肌感覚で知っていらっしゃると思うんです。

安易で都合の良いことを言ってくれる人ばかりが増えてきたら、キケン信号ですよね。

近づいてくる理由は一つしかありません(笑)。

その理由が無ければ、大して相手にされておらず、冷やかしかまやかしですね^^

当時は生意気に自己アピールしてみたり、わかったフリをしたり、アドバイスに反発したりしていましたが、あの頃の体験がなかったらと思うと、ゾっとします。

どうしようもない雑魚以下の人間になっていたと思います(今でも超未熟ですが)。

「賢くなくていい。そんなことはどうだっていいんだ。爽やかで現場で役に立つ人間になれ」

と言われました。

ちなみに日本資本主義の父であり偉大な実業家・渋沢栄一は6歳から人間学を父親の指導で学んでいたというので、時代背景もあるでしょうが、幼少期からとんでもないポテンシャルだったことが察せられます。

さて、人間学と言えば学んだ人はよくご存じだと思うのですが求心力がとても強いです。

ハマると周りが見えなくないくらいの魅力と奥深い学問です。

若いうちに世界観にどっぷりハマると、ジジ臭くて煙たいヤツになるリスクがあります(笑)。

それはそれで新鮮な気づきも多いのでしょうけど。

一度きりの人生を超面白く最高・最善で生き抜くためにあらゆる機会と可能性を総動員するための生きた知恵の学問―それが人間学だと思っています。

同時に"頭でわかった状態"になりやすい注意を要する学問でもあります(←常に自問自答しています)。

日本では

・中村天風
・安岡正篤
・森信三
・城野宏

などが有名です。

この分野における巨人中の巨人で、特に経営者・起業家に人気の高い思想家です。

政財界・教育界・実業界に多大な影響を与えてきたとされています。

師匠から「お前は調子に乗りやすいヤツだから人間学を学んでもわかった気になるなよ」としょっちゅう叱られましたが、内容が面白すぎるので当時ドンドン読み進めました。

ちょっとご紹介させていただきます。

中村天風『運命を拓く』

これは思い出の一冊でもあります。

10年以上の縁が続き、毎年報告会をしている先輩起業家と学生時代に語り合った書籍です。

彼は東京で若手起業家として奮闘されていますが、事業を年々拡大される姿勢に尊敬しつつ、原点に共体験があるので成長されていく姿が楽しくて仕方ありません。

同世代の中でも圧倒的な成果を出している一人です。

現在3社の経営&投資家として活躍しています。

奥さんも起業家・アーティストで30歳で大手百貨店内に自分の店を構え、ハリウッドスターが商品を買いにくるほどだと言います。

強い姿勢的基盤を持つ人は成果の出し方もダイナミックですね^^


中村天風『心に成功の炎を』

禅の世界観を表現している一筆とタイトルがカッコイイですね。

元諜報員("人切り天風"の異名)の天風の桁違いの人間的なスケールに心酔し、教えを請うた人物に超有名人が多いことはよく知られています。

東郷平八郎、原敬、宇野千代、双葉山、広岡達朗、松下幸之助、稲盛和夫などであり、最近では大谷翔平選手が影響を受けているとされています。

天風が結核に侵され死に物狂いで治療法を探していたインドでヨガの修行をする開眼前、当時の医学最先端の北里柴三郎に頼った際、「ダメだ。治らない」と言われたエピソードも興味深いですね。

先日訪問させて頂いた長野の食品製造会社の社長室に中村天風の書籍が置かれており、お話しが盛り上がり嬉しい体験をしました。

一代の間に大変な成果を出されていて、商品はトップレストランと世界水準のシェフに愛されています^^




安岡正篤『呻吟語を読む』

明代の哲学者で呂坤(りょこん)という哲学者が著した『呻吟語』。本書には修身のための箴言が記されているのですが、それを安岡がわかりやすく説いています。

安岡正篤の書籍は数多く出版されていますが、自分は本書が最も波長が合い、忘れられない一冊です。




森信三『真理は現実のただ中にあり』

有名なフレーズなので、経営者の間ではよく知られています。

森信三には直接お目にかかったことはありませんが、厳しさの中を生き抜く強さと愛情に満ちた文章を読んでいると、「森先生」と言わずにいらない人間的な深い魅力がある方です。

この方の著書は20冊以上は読みました。

高校生・大学生でも読みやすくて素晴らしい内容のものが多いのでオススメです。

当時の社会人師匠と森先生からの影響で強いのは「現場重視」ということです。

基礎研究など例外もありますが、基本的には現場での成果とその場にいる人の喜びが意識されていない仕事・行動は儚いということを学びました。




森信三『人生二度なし』

有名な書籍です。森先生の哲学が一言で体現された言葉です。

どれほど影響を受けた言葉か。農民やっている時も「人生二度なし」が頭の中で響いています^^




城野宏『情報判断の方法』

戦争の中で生まれた行動の原理原則です。

軍事戦略本部トップクラスの城野宏が書いた戦略理論は現場の生々しい体験から貫かれた高い緊張感と切れ味の鋭さがあります。

人間学は求心力は強くとも、すぐに効果が何らかのわかりやすい形では現れにくいものだと思います。

それは人の成長と同じでコツコツ積み上げていくしかないからです。

近道はありませんよね。

すぐに変化するような人もいるかもしれませんが、そういう場合は元に戻るのも早いです。

意識し続ければ10年くらいの年月かけて、まるで心の底でモーターが低速ギアでかかり続けているように、ゆっくりと変化を促してくれる気がします。

人間学が私を過疎地を成長の場に導いてくれた一つの要素であったと思っています。

では、なぜ過疎地だったのでしょうか?

八咫烏・古神道の行者で恐るべき日本人との出会い


人間学の種まきをして頂いて数年後、私は恐るべき日本人と知人の紹介を通じてお会いしました。

御年80歳をこえても超エネルギーに満ち、笑う姿は無邪気な少年のようでしたが、一瞬で絶対に敵わない相手だと悟りました。

その方の名前は堀内保丸。

賀茂一族出身で第三高等学校(現在の京都大学)を卒業された建御雷神の直系一族・上賀茂神社(京都)の縣主です。

八咫烏のお役目を担われていた古神道の行者さんでした。

戦争、爆撃、訓練の体験談から、ドスの磨き方、戦闘機の整備の仕方や仲間との絆をお話しくださいました。

戦争で命を落とした沢山の友人のことも。

そして忘れもしないのは、古神道の行を見せて頂いたことと禊ぎの仕方を教わったこと。

「私の水谷さんへの餞だと思って聞いてくださいね。人生観と世界観を貫いていく方法です。どんなに厳しい時も乗り越えていける心身の使い方をお伝えしますからね」

といって私に戦争体験と古神道の長年の修行から体得されてきた学びと行のエッセンスを授けてくださいました。

この恐るべき日本人は、オーラがハンパではありませんでした。

今の日本の一般常識で捉えることは、まず不可能な人物像です。

鬼の顔と、仏の心を持たれていた印象です。

真理を求め、社会のことを考え、それでいて社会的成功を一切求めないスタンスの方でした。

奥様もバイタリティ溢れる方でした。

上に挙げた中村天風の直弟子で、中村天風がどういう人物であったか、どういう時間を一緒にお過ごしになられたかを一度だけお聞きできました。

堀内先生は今も私の心の中を生き続けている方の一人です。

「水谷さん、あなたも男でしたら、一度は山に入って修行をなさったら宜しい。アッハッハッハ!!」

この言葉なんです。

深山幽谷。誰もいないような山でいつか心身を鍛える修行をしたいと本気で思った原体験になったのは。

ずっと頭の中から消えることがありませんでした。

一期一会の縁のサイクルが戸隠に繋がっていたと思います。

堀内先生は深山幽谷に一人で入られ修行を若き日より続けられていました。

その体験談は、【移住理由その③】哲学する決断は人生を豊かにします【体験談】のスピリチュアル部分が霞んでしまうくらい衝撃的な内容ばかりでした。

昔の日本人で厳しい修行を幼少期からやってきた人はヤバイですよ。ホントに。

腹のくくり方がまるで違う。

この時、私は世の中で敵に回したら絶対にいけない人がいることを学びました。

世間知らずの雑魚で生きていたら命がいくらあっても足りません(笑)。

能力・スキルという以上に、複雑な見えない関係性が社会には厳然と存在しますから。

こんな日本人に若き日にお会いでき、本当に良かったです。

私のような若輩者を「水谷さん」と「さん付け」で敬意を持って呼んで下さっていた姿に人物の器量の大きさを感じました。

ご縁をつないでくださった方々には今も感謝の気持ちが絶えません。

一般向けの書籍を数冊出されていましたが、一冊だけご紹介します。

学校の先生をなさっていました。

最後に。

堀内先生とのある日の会食で

「結局人は全て食に行きつきます。食を真剣に考えないといけない。このままの日本人の食生活では限界がくるでしょうね」

と一言。

特に神事(京都葵祭など)の前は四つ足と魚には一切手をつけなかったそうです。

しかも、「あぁ、恥ずかしい恥ずかしい。ごめんなさい。もうお腹いっぱいになってしまいました」

と。

涙が出るほど感動しますよね。

言葉では一切語らず、自分がへりくだる姿勢で真理を伝えてくれようとしていました。

東京赤坂の某場所で、10年くらい前のことです。

農と食の推進力を今も心の中から頂いています。

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ここのえ店主 水谷 翔

ここのえ店主水谷 翔

長野県北部戸隠で花豆栽培を中心とした農業を営みながら、農業体験ができる農家民泊、自家菜園や近隣の地区で採れた地のもの、旬のものを使った農カフェを運営しております。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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