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地球温暖化対策と食 Part.12020/01/07

SUN AND MOON

2020/01/072020:01:07:08:26:25

地球温暖化対策と食 Part.1

私たちの地球が抱える大きな問題といえば、温暖化です。

昨年、16歳の少女、グレタ・トゥンベリさんが国連本部でスピーチを行ったことが話題になりました。

某若手政治家や有名タレントなど、メディアをリードする大人たちの意見は

「大人たちの糾弾に終わっては未来がない」

「単に若いから注目されているだけ」

「コラプソロジー(*1)の考え?」

「彼女を支持する人、ビニール絶対使わないよね?飛行機がダメなんだから帆船で出張いけるよね?」

などなど、批判が相次いだことが記憶に新しいと思います。

私的には、これらの批判は、重箱の隅をつつくような、木を見て森を見ずな大人気ない反応だったと思います。

メディアでは、スピーチする彼女の表情の1コマを切り取った画像を使い、いかにも「怒り」を全面にだしたネットニュースの記事もありましたね。

それに、彼女のスピーチを利用している人もいるだろうという憶測も飛び交っています。

こういった批判は、事の大枠を見失っている言動ではないだろうか、と私は感じました。

地球環境や社会情勢、私たちを取り巻くすべてのものは、常に移ろい変化するものです。
その時代ごとに適した対応ややり方があるはずで、今回のグレタさんの発言に対するバッシングは、彼女の言動の表層部だけにフォーカスされたものだとも感じています。

また、彼女の言い方が悪いという意見もあります。

良いか悪いかは別として、それが平和かどうか別として、
相手を批判する・批判されることに慣れていない日本人はおそらくそう感じると思うのですが、世界ではこんなことはざらです。

世界のほどんどが、ペプシが「コカ・コーラより美味しい」と名指しでディスるCMが倫理的にOKな国ですから。。。

日本は本当に平和な国なのだと思います^^;


若者の不満の元は?なぜ若者は去るのか?


いろいろな考え方やご意見があると思いますが、大人の顔色を見て生きている子供達や若者が多い中、グレタさんの発言は誰もができることではないですよね。

多くの人が心の闇を持ち(*2)、40秒に1人が自死を選ぶ時代(*3)。

15-25歳までの若者が命を失う原因が、交通事故よりも自死を選んでいるという事実は、未来に希望がなく、不満を持つことの表れではないでしょうか。(*3)

日本では人口減少が問題だと言われている世の中ですが、大人が子供を潰している部分が少なからずあり、それは大人の責任としても考えなければいけないということです。

グレタさんの話の要諦は、大人たちがやってることに不満がある、ということです。

一体、何が不満なのか? まとめると2つではないかと。

1. 自分がしたことを棚に上げ、若者がなんとかしてくれるだろうという「希望」を若者に求めないでほしい。

 →大人たちは経済発展を優先させたが故に、地球環境を悪化させている。その壊れかけている地球環境の解決策も曖昧なまま、若い世代に引き継がせ、次の世代がなんとかしてくれるだろうという態度は無責任なのではないか?

 →大人がやりたい放題したことを若者に後処理させるな、ということだと思います。

2. 自分たちがしたことを正当化し、なおかつ、現状(の対策)で満足していること。

 →高度経済成長のためなら環境を犠牲にしても仕方なかったと思っている方は多いと思います。それって、本当でしょうか?  
  成長は素晴らしいですが、グレタさんが言う通り、経済を優先し、そのまま走り続けたことが問題だと思います。(現に高度経済成長期はたくさんの公害や自然破壊があったことは社会の教科書通り。)

 →CO2排出50%という対策を出してる(つもりだけれど)、計算すれば8年で許容量がいっぱいになる数字じゃない?自分たちがやったことに対してケツの拭き方が甘いんじゃない?ということですよね。

トドのつまり、これは、既得権益層による老害なんですよね。これが環境問題にも影響しているということです。

私の定義する既得権益層は、なにも土地やインフラなどで利益を得ている巨大組織に属する方や人口の数パーセントの「持つ者」と言われる方々だけではなく、現在年金を受給している人・生活保護を受けている人・支払う費用よりも健康保険等の社会制度(サービス)を利用している方も該当すると考えています。

なぜなら、現在これらのサービスの多くは人口の多い層(高齢者)が享受し、彼らの問題を解決し、支えているのは、ほとんど享受しない人口の少ない層(若者)なのですから。

この世界的な問題は、小さな政治・社会の縮図でもある地域社会でも顕著になっていることのように思います。

特に、若者が出ていってしまう人口減少が起こる地域でも見受けられることです。

グレタさんのスピーチを「子供のくせに何がわかる!」と突っぱねるのか、

「そうだよね、大人の私たちがやってきたことが必ずしも全て正しかったとは言えないよね。これまでのやり方ではなく、若い人たちにもメリットがある方法も考えようではないか」

と一度懐に入れるのか。

初動でその先がずいぶん変わると思います。

と、いろいろ言いましたが、確かに憎しみや怒りだけでは物事は変わらないことも事実。

政治的な大きな動きをあてにするのではなく、地球に住む一人一人ができることの積み重ねが未来でもあります✨

次回は、私が考える一人一人がすぐできること、私もやっていることをご紹介したいと思います♫

(ナチュラル派の方々には目新しくないことかもしれませんんが^^;)

*1 崩壊学。人の手によって作られたものが、人の手によって壊れるという考え方。

*2 厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 精神疾患による患者数
   https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/data.html

*3 AFP通信 https://www.afpbb.com/articles/-/3243772

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THE KOKONOEシェフ 水谷 江希

THE KOKONOEシェフ水谷 江希

小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る

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