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味噌の作り方 Part.22020/01/22

SUN AND MOON

2020/01/222020:01:22:21:17:09

味噌の作り方 Part.2

キッチン担当の水谷江希です。

Part.1では、味噌作りのメイン材料の1つである大豆の下処理と準備の方法をお伝えしました。

Part.2では、いよいよ味噌作りの核心に迫りたいと思います^^

その前に、少し興味深いお話をシェアします。

あまり明るい話ではないのですが、65歳未満の日本人で、躁鬱病を一番多く患う年代はどこでしょうか。

実は、35-44歳の働き盛りの年代なのです。(1*)

経済も盛り上がりに欠け、生涯雇用も難しい、ブラック企業が多い、という会社勤めの方の話をあちらこちらで耳にします。SNSでも、脱社畜の話をよく目にします^^;

そんな、ストレスが多く鬱病になりかねない社会人の皆さんに有益なことがあります。

それは「菌活」です✨

鬱病を患っている患者さんに、腸内環境を改善する食生活をさせたところ、症状が完全回復したケース(2*)が存在し、最近では腸内環境とメンタルの相関関係については様々な考察や仮設の組み立てがなされているようです。

さて、その腸内環境の改善に期待できる菌活。これに一役買うのが発酵食品です。

今回ご紹介する味噌も発酵食品。

市販品でも良いですが、是非、お時間があれば、会社員の皆様も休日に手作りしてみてください(手作りのメリットはこちら)


味噌を作ろう!本編


大豆の下準備が終わったら、いよいよ味噌種を作っていきます。

下準備でお伝え忘れの3点がありました。申し訳ありません。

以下が大豆を煮る時のポイントです。

●大豆は親指と小指で握って潰せるくらいの柔らかさまで茹でましょう。

●大豆の煮汁はボウル一杯くらいとっておいてください。⑥の工程で使うことがあります。

●茹でた大豆は水切りしておきましょう。

では、仕込んでいきます!

④麹に塩を混ぜておきます。(塩切り)

麹&塩.jpg

⬆︎麹と塩の量はこんな感じです。

麹と塩混ぜる.jpg

⬆︎固まっている麹をほぐし、塩と麹を満遍なく混ぜていきます。塩が下の方に溜まりやすいので、下から上にかき混ぜると良いと思います。

⑤大豆と塩切り麹を混ぜていきます。

麹と豆を混ぜる.jpg

⬆︎下に塩きり麹が溜まりやすいので、下から上に満遍なく混ぜてください。

⑥塩きり麹と大豆を混ぜたものを、ミンサーにかけていきます。

ミンサーで潰す.jpg

⬆︎味噌作りの頼もしい助っ人、まめミンサーを使います。

上から入れて、棒で押し入れると、にゅるにゅるとペーストが出てくるので、下のボウルで受けます。くれぐれも指を入れて怪我のないよう注意してください。

このペーストは後々丸めて玉にします。

あまりにもポロポロ状態の場合は、茹で汁を加えて、適度な柔らかさにしてください。

ただし、水分が多すぎると細菌・カビが働きやすくなる自由水を多くすることになるので、加減してください。

⬆︎我が家が使っているのはコレです。とても楽に味噌作りができます。

ミンサーの他、餅つき機やフープロを使ってペーストを作ることもできます。

私がミンサーを買う前は、すりこぎの棒でぺったんぺったん潰していました。

我ながらよくやっていたと思います^^;

その場合は、大豆をペースト状にしてから、塩きり麹と混ぜてください。

⑦豆と塩きり麹のペーストを丸めて、樽に詰めます。

樽詰め.jpg

⬆︎一握りの玉を作り、樽の底に投げ入れます。これは、空気を抜く作業です。

通性嫌気性菌である乳酸菌を繁殖させるために行います。

⑧表面をならし、空気が入らないようにした後、密着ラップをして、重石を乗せます。

樽詰め完了.jpg

⬆︎詰め終わり、平らにならしました。

重石載せる.jpg

⬆︎密着ラップをし、袋を中に入れ、押しぶたをおいてから重石を乗せます。できるだけ空気に触れないようにしたほうが、カビも防げます。

これで仕込みは終了です。

10ヶ月から1年ほどで出来上がりますが、途中、お世話が必要です。

カビの状況をチェックしつつ、天地返しをどうしようか考えようと思います。

途中経過もブログにアップする予定ですので、気長にお付き合いくださいm(_ _)m

1*公益社団法人全国労働衛生団体連合会 http://www.zeneiren.or.jp/cgi-bin/pdfdata/20110316201549.pdf

2*BBC Future https://www.bbc.com/future/article/20190218-how-the-bacteria-inside-you-could-affect-your-mental-health

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THE KOKONOEシェフ 水谷 江希

THE KOKONOEシェフ水谷 江希

小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る

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