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調整力 食事編2019/12/21

SUN AND MOON

2019/12/212019:12:21:21:18:42

調整力 食事編

訳あって、都心部郊外の実家に帰省しました。

東京都内に着いた途端、暑い!

私的には、ダウンコートは必要なかったです。

そして、実家に着くと、寒がり両親で、室内は23-24度。

私には常夏でした♫

ほんの数時間戸隠を出ただけで、ここまでの気温差と標高差で、すでに体は異常モードを察知。

それに追い打ちをかけるように、普段は食べない食事の数々。

さあ、これは体の調整をしないと大変なことになります。


体からのサインを察知しよう!


2年くらい前でしょうか。

急にチョコレートが食べたくなったり、炭酸水を飲みたくなるという「無性に欲する」原因は、体の中の特定のミネラルや栄養成分が不足しているから、というインターネットに掲載された記事を何人もの知人や友人がシェアしていました。(その時のホットな話題だったのでしょうかねぇ)

こういったことを含め、体が出しているサインを感じて、理解することが体調を整える上で必要な第一歩ではないかと思います。

私見ではありますが、体がサインを出している理由を3つのパターンで考えています。

1. 特定の物質や成分、栄養素が体内で不足している

2. 特定の物質が体外へ排出され抜けている(クレイビング、禁断症状)

3. 環境からの影響(バランス)

特定の物質や成分、栄養素が体内で不足している、ということのわかりやすい例は、「なんか最近野菜食べてないから、食べたいなー」や「喉が渇いたから水を飲みたい」等、です。前出のチョコレートが食べたくなるのはマグネシウム不足、炭酸水を飲みたくなるのはカルシウム不足、と言われていますよね。

特定の物質が体外へ排出され抜けている、ということのわかりやすい例は、禁断症状やクレイビングという現象です。過激な例ですが、薬物の禁断症状もそれに該当すると思います。半断食やデトックスを行ったあとや、肉食やジャンクフードを食べていた方がヴィーガンの食事に切り替えて少し時間が経過してから、過去に食べていたものを無性に食べたくなるという現象です。科学的な裏付けと仕組みは置いておいて、要は、これまでに体内にあった特定の物質が急激に体外へ排出された時に、その物質を体が欲してしまうという現象です。

環境からの影響、ということの分かりやすい例は、「寒くなったから鍋を食べたい」や「仕事で緊張したから、帰りに一杯飲みたい」等、外からもたらされた原因による欲求です。別の言い方をすると、その時の環境と調和する(バランス)ために欲するということです。あとは、、、スピ的にいうと誰かからの「念」など含めたエネルギーも関係あります。(この辺はスペシャリストではないので、感じっこで言ってます^^:)

私は、これらの3つで多面的に判断しています。


その食べ物と食べ方は自分にあっているのか?


季節にあった旬のもの・地のものを食べましょう(身土不二)、という考え方を日頃取り入れて料理を作っていますが、疑問が頭をかすめました。

冬らしい食事=体を温める食材で、鍋などの温める調理法

という方程式は、必ずしも正解ではないのでは?ということです。

実家に帰省した私は暑くて仕方ないわけです。

それにもかかわらず、寒がり両親に合わせて、鍋だの、圧力鍋で炊いたものだの、冬らしい食事をしばらく摂り続けました。また、驚くことに両親は生野菜を全く食べていませんでした。

さて、、、これが私に及ぼした影響とは?

病人や寒がりには良いかもしれませんが、健常者の私には全く合いませんでした。

また、前出の環境からの影響もあります。

実家は集合住宅で、低層階。

伸び伸びと自然に囲まれて一軒家で暮らしている私にとっては、上からの圧がすごかったです。

そして、室内の気温は温かいのですが、お日様が入らないのは、とても辛かったです。

戸隠の自宅は日照時間が長く、農業に適している場所です。冬でも晴れれば、太陽が沢山差し込むので、猫と一緒に日向ぼっこをするのが私の日課です。

太陽のエネルギーは、ホルモンバランスの大きな役割を担っています。

陽が入りにくい実家では、なんだか眠くなることが多かったです。

実家は、気温が高い上に、温める食事、圧力、暗いの四重苦。

体が締まるというか、ぎゅーっとしてるというか、あらゆる面においてしなやかさや伸びやかさが失われていく感覚を味わいました。

戸隠の自宅とは真逆でした。

(あとは、「念」もあったと思います。やはり、病人を相手にするわけですから、エネルギーが高いところから低いところに流れていきます。。。意図しなくても、エネルギードレイン的なことが起こります。また、自営業を始めて2年目に入る私たちを「前向きな応援」で接するのではなく、「心配」というエネルギーや念で接せられると、エネルギーが落ちると思っています。これはわかる人にはわかってもらえるはず^^; 想いって、エネルギーだから大事ですよね。人に発したエネルギーって、結局自分に返ってくるので要注意です。)


食べ物で調整しよう


さて、異常事態を察知した私の体はSOSを発しました。でも、それに理由があると判断した私は身近な食べ物で調整することにしました。

欲したのは、、、

appletizer.jpg

↑アップルタイザー。砂糖不使用、保存料不使用のしゅわしゅわ系飲料。

仕事帰りに一杯シュワっとやりたくなるのは、集中と緊張で凝り固まった体を緩めたいからなんですよね。

(だから、安易に飲酒がダメとは私は言えないのです。。。酒に飲まれるのはダメだと思いますが、飲酒したくなるなんらかの原因があるんですよね。そこを見るべき。ちなみに私は飲めません。)

さらに、私は、これでは収まらず、

greencurry.jpg

↑レトルトのグリーンカレー。箱ですみません。保存料・化学調味料不使用。鶏肉は使ってます。

さらに、パクチーをてんこ盛りで食べました^^

スパイシーで爽快✨

寒いところで食べたら、一発で冷え性だ(笑)。←鶏肉がなければ余計に。

食べ終わった私は、かなりすっきりしました✨

こういった調整をしなければ、おそらく実家滞在中ずっと不調が続いていたでしょう。

アーユルヴェーダでは、体調不良を台所にあるスパイスや食材で対応する「キッチンファーマシー」という考え方があります。薬膳もそれに近いと思います。

頭で食べるのではなく、体の声を聞きくこと、聞けるようになることは大事だと感じています。

特に現代では、環境からの影響を受けやすいものの、環境を選べないのが現実
自由に引っ越すことも侭なりません。

そういったことを含め、体のサインに合わせて日々の食事で調整できれば、それに越したことはないと思うし、きっと心も体も軽やかな毎日になるのでは?

体の欲求も結果的には現象。その原因を自分で探る行為は自分でしかできないし、俯瞰することもまた楽しいものです^^

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THE KOKONOEシェフ 水谷 江希

THE KOKONOEシェフ水谷 江希

小中高をシンガポール・アメリカで過ごし、絵画修復士となるため奨学金を得てシカゴ美術館附属美術大学に合格。両親の都合で帰国し、筑波大学に入学。卒業後、外資系メーカーに入社し、プロダクトデザイナーとして働く。その後食の世界へと転身し、料理教室の開催・講師業を務める。2020年、シェ・パニースへインターンシップのため渡米。料理研鑽に励み、現在に至る

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