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食の安全神話と電子レンジ Part3 <電磁波?栄養?アース?最終編>

2019/02/14

AGRICULTURE SIDE

2019/02/14NEW

食の安全神話と電子レンジ Part3 <電磁波?栄養?アース?最終編>

Part 2では、私の業界で疑問視されている電子レンジの使用について、その所以を私の調べた範囲でのお話をさせていただきました。

前回の話の内容の中で、電子レンジ・電磁波という単語が文中にでてきましたが、電磁波について、別途コメントをいただいたり、多くの方の関心の高さを感じました。この場を借りて御礼申し上げます。

そう、やはり、「電子レンジ=電磁波」。そして、それをパッと思い浮かべる方々の知識の高さ、電子レンジの危険性を何かしら感じているというお話も少なくなく、恐れ入りました。

一言に電磁波といっても、電磁波の種類は複数あり、それらに関しては、私自身勉強不足でして、記事を書くところまでは全く至っておりません。

1つ言えることは、電子レンジが使用している(照射している)電磁波は、非電離放射線である(原子や分子を電離させエネルギーを発する力を持たない放射線という意味)ということです。

英語では、電子レンジを「マクロウェーブオーブン」というのですが、その名の通り、電磁波の中のマイクロ波というもので照射・調理するという意味を持ちます。

しかし、文献によって、電子レンジの照射する電波は、マイクロ波・準マイクロ波・極超短波とそれぞれ異なる記載が見受けられるので、本当のところどれなのか、私もまだ理解していません。

概ねマイクロ波であるというものが多いので、ここでは電子レンジはマイクロ波を照射していると仮定して話を進めたいと思います。

さて、前回からの続きの話ですが、電子レンジに関して若干ネガティブな内容が多かったかと思いますが、今回は少しポジティブな内容をご紹介したいと思います。

前回、散々と危険性を示唆する内容をご紹介しましたが、興味深い内容の記載がありました。

ハーバード大学医学部のホームページに掲載されている情報です。

タイトルは「Microwave cooking and nutrition」(電子レンジでの調理と栄養)

サブタイトルは「Microwave cooking may be quick and easy-but are microwaves are safe for your food?」(電子レンジでの調理は早くて便利な場合があるーしかし、電子レンジでの調理は食物に安全か?)

まさしく、私の興味のあるお話です。こういったトピックが存在するということは、やはりアメリカでも電子レンジでの調理と安全性に興味がある人々が多いといえるのではないでしょうか。

内容をかいつまんで言うと、

「電子レンジは、短時間調理が可能になることから、野菜などに含まれるミネラルやビタミンの破壊が最小限に抑えられるため、栄養的に有利。文明の利器の奇跡だ」(私の要約です)

と記載されています。(出典:https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/microwave-cooking-and-nutrition)

つまり、電子レンジで調理したものは栄養価が高く、電子レンジでの調理は安全というのがハーバード大学が出した答えなんですね。

これに関しては、意外!と思う方、へぇ〜と思う方、様々だと思います^^

さらに、世界保健機関(WHO)の記述に、興味深い内容が記載されています。

以下転載します。

Microwave safety: The design of microwave ovens ensures that the microwaves are contained within the oven and can only be present when the oven is switched on and the door is shut. Leakage around and through the glass door is limited by design to a level well below that recommended by international standards. However, microwave leakage could still occur around damaged, dirty or modified microwave ovens. It is therefore important that the oven is maintained in good condition. Users should check that the door closes properly and that the safety interlock devices, fitted to the door to prevent microwaves from being generated while it is open, work correctly. The door seals should be kept clean and there should be no visible signs of damage to the seals or the outer casing of the oven. If any faults are found or parts of the oven are damaged, it should not be used until it has been repaired by an appropriately qualified service engineer.

Microwave energy can be absorbed by the body and produce heat in exposed tissues. Organs with a poor blood supply and temperature control, such as the eye, or temperature-sensitive tissue like the testes, have a higher risk of heat damage. However, thermal damage would only occur from long exposures to very high power levels, well in excess of those measured around microwave ovens.

(引用:World Health Organization EMF内 https://www.who.int/peh-emf/publications/facts/info_microwaves/en/)

結論から言えば、ハーバード大学と同じく、電子レンジの使用は基本的には安全、と言っていますが、幾つかのデメリットや危険性も示唆されているところが少し異なります。

それは、かいつまんで言うと

「きちんと整備された電子レンジの庫内ならば問題ないが、古くて汚い電子レンジや整備されていないもの、ドアがきちんと閉まらないために漏洩するマクロ波は危険がある」

という内容です。

そのため、「ドアの閉まり」というのは重要なポイントらしく、

「目視でドアの密閉がきちんとされてるものは使用しても良いが、これらのパーツがダメージを受けていたり不具合が生じている場合は、修理されない限り使うべきではない

と記載があります。

危険なポイントのヒントは次の段落にありました。

これもかいつまんで言うと、

「マイクロ波は体内に吸収される性質があり、露光した場合は細胞に熱を発する。血液供給と温度コントロールががされにくい目や、熱に繊細な細胞が集まっている睾丸はダメージを受けるリスクが大変高い。ただし、これは長期にわたる高出力によるダメージであり、電子レンジの周りで計測されるものよりも上回る出力した場合のこと

と記載があります。

ということは、通常の使用では大きなダメージを受ける可能性が低いと捉えることもできます。

また、電子レンジメーカーも、この物議をかもす調理機器にも何も対策をしていないわけではありません。

ご自宅に電子レンジがあれば、ガラス扉を見てみてください。おそらく、丸い穴あきメッシュのような黒い金属がガラスの扉に一枚かませてあるかと思います。

このパンチングされた金属の穴で、マイクロ波が外に漏れないようにしているそうです。

では、それで完璧に漏れていないのか?

これもまた議論がありそうです。

というのも、電子レンジから発せられるマイクロ波を実際に計測したという方のサイトもインターネット上で多く見受けます。

それぞれの結果はあえて申し上げませんが、この結果も私の中ではグレーゾーンです。

なぜなら、測定する際に使用された測定器の精密性がよくわからないのと、一般家庭の空間は他の家電や家庭内のWi-Fiなど測定時に干渉される要因も多いと思うからです。

あとは、電子レンジにはアースを取り付けるよう取説には記載があります。アース線は水回りで使われる可能性の高い電化製品を購入するとぼぼついてきます。これは漏電対策と言われていますが、都内の住宅事情を考えると、やはり水回りと近いところに電子レンジが置かれているケースが少なくないと思います。都内ではなく、山に囲まれた我が家でも、水回りのコンセントにはアースをつなげることができる仕様になっています。

またアースには電磁波の放出で誤作動を防止する効果もあると言われていますので、アースをするのとしないのでは、何かしらマイクロ波の計測に影響を及ぼすのではないかと個人的に仮説を立てています。

やはりPart2で申し上げた通り、電子レンジの安全性に関する真実は、専門家以外の人にとって日常生活レベルで定量的・客観的に判断することは困難ではないかというのが現状というのが私の中での結論です。

しかし、チンしたものを食べるのをやめた父。彼はこういった巷の情報に基づいたわけではなく、父が体感して下した生体的な判断・反応であり、それが父にとって正しい答えだったということ。

皆さんは電子レンジを使用したものを食べてどのように感じますか?

何か感じるのか?感じないのか?

感じ方は人それぞれで尊重されるべき

何の情報にも惑わされない自分の感覚を持っていれば、それが一番だと思います。

ところで、我が家での電子レンジの使用は?

はい、使っております。時と場合に応じて^^

我が家同様に電子レンジを使用される方は、定期的な買い替えや安全チェック、ドアの締まりとアースのチェックをするのが無難かもしれませんね。

石窯オーブン.jpg

↑我が家の石窯電気オーブン&レンジです。活躍してもらっています。

Part3まで長きにわたりお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

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ここのえキッチン 水谷 江希

ここのえキッチン水谷 江希

戸隠で農家民泊とオーガニックカフェのキッチン担当、時々おかみ。自家菜園や地域の安心安全・新鮮な旬の野菜を中心とするお食事を提供させていただいております。自家製発酵食品や伝統食も勉強中しながら実践中。このブログでは、食と健康に関する内容を掲載しています。

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